要介護認定についてよく聞かれること

要介護認定について、よく質問される内容を記載したいと思います。
市区町村によって、多少の取り扱いが異なる場合があることはご了承ください。

1.  要介護認定にはお金がかかるか。または診断書の提出が必要か。
⇒要介護認定には費用はかかりません。また、認定申請時にお尋ねしたかかりつけ医に対し、市区町村が「意見書」を求めますので、診断書の提出は不要です。
 認定申請をされたら、かかりつけ医に「市区町村から意見書の依頼があれば、よろしくお願いします。」とお伝えされると、意見書が期日を過ぎても市区町村に届かないという状態を防ぐことができます。

2.  かかりつけ医は診療科ごとにいるが、認定申請時に誰をお伝えすればよいか。
⇒高齢になると、内科、整形外科、泌尿器科、心療内科・・など、複数の診療科にかかることは少なくありません。認定申請時にどのお医者様に意見書を書いていただくかは、「介護が必要とされる理由」に基づく疾病で考えましょう。
 例えば、足が痛くて買い物に行けないから整形外科の先生に、認知症で精神科にかかっているから精神科の先生に、というように、介護を必要とする状態をよく理解してくれている先生に依頼することです。

3.  認定の結果が出るまでサービスは利用できないか。
⇒要介護度は、申請日に遡って認定されるため、認定結果が出る前にサービスの利用を暫定的に開始することは可能です。
 暫定利用を希望される場合は、住所地の地域包括支援センターによく相談してください。基本チェックリストを実施することにより、総合事業(主に訪問介護と通所介護)をすぐに利用できる場合もあります。

4.  障害者手帳1級なのに介護認定は非該当というようなことはありえるか。
⇒ありえます。要介護認定は、介護サービスの必要度(どれ位、介護のサービスを行う必要があるか)を判断するものです。従って、その方の病気の重さと要介護度の高さとが必ずしも一致しない場合があります。
 例えば、ペースメーカーを使用している障害者手帳1級の方でも、ペースメーカーのお陰で日常生活に支障がない場合、介護認定は非該当となったというようなケースがあります。

5.  がんでも介護認定は受けられるのか。
⇒65歳以上の場合、原因を問わず、介護が必要な状態であれば、要介護認定が受けられます。
 16の特定疾病に該当しなければ認定申請ができない40歳~64歳の場合であっても、末期がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る)で介護が必要な状態であれば、要介護認定が受けられます。

要介護認定申請をするタイミングについても問われますが、まずは、「日常生活に不便が生じたとき」に、かかりつけ医や家族に相談し、検討してください。

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